丹後人図鑑

Interviews

『 網野の街を見おろすお気に入りの場所に住んでいます 』

丹後暮らし探求舎 移住相談員

小林 朝子 さんAsako Kobayashi

Iターン 丹後人歴:2015年〜

北海道旭川出身
ニックネームは”あさやん”。移住相談員の仕事をしているうちに、あれよあれよと友人・知人が増え、今ではUIターン者の中で地域の人に一番顔が広いかも。とにかく丹後での暮らしに興味がある人は、まずはあさやんを訪ねてみよう。
How to 移住ページへ!

移住前にご近所の人たちと鍋パーティ!暮らしのイメージができた。

初めて丹後を訪れたきっかけは丹後で開催された婚活イベント。そこで丹後の友人ができ、後日「家で鍋会するから遊びにこない?」と誘われました。
多くても10人程かと思っていたら、色々な職種、地域の人や移住者など老若男女30人も集まっていてまず衝撃を受けました。

日本海側はどんより暗く、少子高齢化が進んでいて寂しいというイメージをもっていたのですが(実際その日は、冬の大雪が降るどんよりした日でした)、鍋会で出会った人たちは、自分たちの仕事も楽しそうで活き活きしているのが印象的で、「なんて楽しそうに暮らしているんだ!私もこの仲間に入りたい!」という思いで丹後に通い始めました。

前職では農業土木の仕事で、全国の様々な田舎を見てきました。その中で、景色としての住みたい場所はありましたが、地元の人との関わりはなく、住むというイメージはありませんでした。
丹後では、ここで暮らす人との関わりから、自分も暮らすイメージができました。

丹後の仲間が我が家の大家さん。ずっと住み続けたい場所。

いま私が住んでいるのは、丹後にある設計事務所「blueto」の吉岡さんが、空き家をなんとかしたいと、売買物件を購入し、リフォームして賃貸物件として提供する取り組みをはじめた「桃山ノイエ」です。
住める家があるというのは、丹後に来る後押しになりました。
この物件に住むと決める前に、吉岡さんが地域の人や空き家を活用したいという想いのある人を呼んでワークショップと交流会(飲み会)を桃山ノイエで開催し、参加しました。そのとき家のご近所さんと会うことができ、「この家こんな風になったらいいね」と話し合うことができ、最初の鍋会のように、ここに住み始めたらみんなが集える場所になったらいいなという思いが湧きました。

ここに住んで4年、流しそうめん会や巨大巻き寿司会など、不定期で人を呼んでワイワイしています。
隣近所の人たちも優しくて眺めも抜群なので、ずっとここに住み続けたいと思っています。

移住相談員の仕事=自分がしてもらったことを他の人にかえすこと。

私自身、サラリーマンとして働くなかで、「仕事を辞めて自分で何か選択する」というイメージや勇気は持てず、一歩を踏み出せなかったという経験があります。
できないと思ったことでも、相談できる人がいるから大丈夫、なんとかなる。と丹後で出会った人に思わせてもらい、それが後押しになりました。
自分が丹後の人たちにしてもらったことを、これから移住を考える人にしてあげられたらという思いがあり、たまたま募集があった移住相談員の仕事を始めました。

移住相談では、私と同じように、知り合いがいなくてもやっていけるだろうかと不安に思っている人が多いです。どんな暮らしをしたいかお聞きし、その人が繋がると絶対イイ!と思う丹後の素敵な人たちのところに案内するのですが、不安が一つ解消する瞬間や、感動してもらえるのを目の当たりにするのが、仕事としてすごく楽しいです。

地元に帰りたいと思っている人から相談を受けて案内した時は、「地元にもこんなにいいところがあるんだ」と驚かれたり、
移住案内をしたIターンの人達が、案内した人たちと繋がり、さらに友達を増やし、逆に私に紹介してくれたり、自分たちで企画したイベントに招待してもらうようになり、ものすごく嬉しくて、やり甲斐を感じます。

休日はみんなが企画しているイベントに、人に会いに行く。

サラリーマンの時は、休日はカフェ巡りやショッピングに行くなど、休むことに徹していました。
今の仕事はオンとオフの境界がないような仕事なので、仕事でも休日でも車で走り回って、とにかく人に会いに行っています。丹後は「ショッピング」を楽しめるお店はほぼ無いです。だからこそいろんな人が自分たちでイベントやワークショップを企画していることがとても多いので、人巡りが楽しいし、開催されすぎて巡りきれない日もあります。
あと丹後らしいといえば、気が向いた時に海を見に行けるのが、いちばん贅沢な瞬間ですね。

ダブルワークができる環境。設計事務所のお手伝いもしています。

実は、もうひとつ設計事務所で移住半年後くらいからアシスタントとして働いています。
今まで趣味だけで描いていた絵やイラストやデザインを、移住後は地域のイベントなどで挑戦させてもらい、それを見て、設計事務所「U設計室」を開業した友人の大垣さんが声をかけてくれました。チラシデザインや建築の知識はなくても出来る、照明や仕上げ素材の選定や、素人だからこそ感じることを伝える、ご意見番(?)として関わらせてもらっています。

趣味や特技が誰かの目に留まり、認識してもらうのは、人が多い地域ではなかなか難しいですが、人が少ないからこそ顔見知りになったり、助け合ったり、特技が仕事になるチャンスやジャンルを超えたコラボが生まれるなど働き方の幅や可能性が地域にはいっぱいあると感じています。
移住の仕事と設計の仕事、バランスをとるのは大変ですが、それぞれでしか得られないものや、それぞれの経験が活きたり、気分転換になったり、どちらの仕事も欠かせないくらいやり甲斐を感じています!

“とっておきの1枚”

丹後人大集結の結婚パーティ!

2018年6月に久美浜公園で結婚パーティーをしました。お世話になっている丹後の飲食店10店舗に出店していただき、海の見える最高のロケーションで、美味しいごはんと音楽を大好きな人達と一緒に楽しみたいと思い、たくさんの人に協力してもらいながら、みんなで作った手作りのパーティー。丹後だからこそ出来たと思っています!準備から後片付けまですべて最高の思い出です!

撮影場所: 桃山ノイエ(網野町)、シェアオフィス「アサモノヤカタ」(網野町)